口腔がんとは口腔周囲組織にできるがんのことです。 具体的には、舌、歯肉、頬粘膜などです。早期発見、早期治療により切らずに治すことが可能です。 早期発見にはまずご自身によるセルフチェックがとても重要です。 (1) セルフチェックのしかた 明るい光と鏡を用意し、入れ歯があればはずしてください。 それでは次の順にお口の中を見てみましょう。 1. 上下の唇の内側や前歯の歯肉のチェック 2. 頭を後ろへそらし、上あごのチェック 3. 頬っぺたを指で少し外へひっぱり、上下の奥歯の歯肉と頬っぺたの内側を左右それぞれにチェック 4. 舌を前に出し、舌の表面と左右の裏側のチェック (2) セルフチェックのポイント、口内炎と間違えやすいので注意が必要です。 1. 治りにくい傷がないか 2. 粘膜のただれや赤い斑点がないか 3. こすってもとれない白い斑点がないか 4. まわりの健全な組織との境界がはっきりしないしこりや腫れできものがないかもしもセルフチェックの結果、気になる症状が見られたら恥ずかしがったり、こわがったりせずにできるだけ早く診察を受けて下さい。 治りにくい傷やしこり、腫れなどを、そのうち治るだろうと放置しないで下さい。 発見、早期治療こそが口腔がんの治療にとって最も大切なことなのです。 |